「祈り」:パリ同時多発テロに際して
11月13日に起きたパリ同時多発テロで犠牲となられた方々、
そのご親族、ご友人に謹んで哀悼の意を表します。
深い悲しみと心痛の中で人々が忍耐強くいられますよう、
一日も早く癒しがもたらされますようお祈り申し上げます。
イスラームにおいて、テロ行為は断じて禁じられています。
何の罪のない人々に危害を及ぼし、恐怖を与え、社会の秩序を乱す行為は、どんな思想があったとしてもそれは「犯罪」なのです。
聖クルアーンにおいても、
「1人の人を殺すことは全人類を殺すことと同様であり、1人の生命を救うことは全人類を救うことと同様である」と明確に述べられています。(クルアーン5章32節)
今回の事件は、フランスだけでなく、世界中の人々の心を傷つけ、愛するものを奪い、
誠実な人々の権利を侵害しました。それは、過去からの一連のテロ行為も同様です。
私たちムスリムの創造者であられ、庇護者あられ、慈しみ深く、
深い愛情と全幅の信頼をおくアッラーの名で残忍な行為を行うこと、
罪のない人々に危害を加え、恐怖を与えること、
畏怖もなく間違ったイスラームの解釈を拡散すること、
このような全てのテロ行為を非難し、
テロに加担する人々を同じイスラム教徒とは認めません。
世界中のムスリムの兄弟、姉妹の皆さん。
この困難な状況の時こそ、私たちは、アッラーの道で忍耐強く、誠実に、
正しい態度と行いをもって
生きる姿勢を示さないといけません。
このテロ行為によって、各国でムスリムとして誠実に生きる兄弟、姉妹たちが傷つき
理不尽な対応や批判にさらされることが懸念され、心が痛みます。
報復宣言が飛び交う中で、これ以上の罪のない犠牲者が増えることがないよう、今たくさんのドゥアが必要とされています。
「アッラーにお赦しを請います。
アッラーよ、あなたこそが平安で、平安はあなたからのものです。
崇高さと栄誉の主に称えあれ。」
アッラーが、この世界、私たちを正しい方へと導いて下さいますように。
困難な状況を生きる兄弟姉妹たち、皆様にアッラーのご加護がありますように。
イスラームにおけるテロについて、詳しく知りたい方は→