テスビハット


テスビハット(tesbihの複数形)は義務である礼拝の後でなされるドゥアー、ズィクル(唱念)、祈りの言葉からなるドゥアーの集合体です。このドゥアーや祈りの言葉の皆者はハディースです。預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は礼拝の後でこれらの祈りの言葉を唱えられましたが、同様に彼に従った教友たち、イスラーム学者たちもそれを行なってきました。

 テスビハットは礼拝の一種の締めくくりであり、最も美しい形でそれを終えることになると同時に、多くの善行のある崇拝行為(イバーダ)でもあります。なぜならそれを行なう際には多くの重要な、崇高なズィクルの言葉が繰り返されるからです。預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は多くのハディースで、このイバーダの徳と善行について言及され、私たちに勧められています。ある時、アブー・ザッルをはじめ、マディーナへ移住した人々のうち貧しい人々が預言者ムハンマド(彼のもとに来て訴えました。「アッラーの使徒よ!富裕層の人々が高い位階と継続的な恵みを取っていってしまいました。なぜなら彼らも礼拝し、断食し、さらに喜捨を行なっていますが私たちにはそれができません。彼らは奴隷を解放していますが私たちはそれもできません。」

 預言者ムハンマドは彼らに次のような吉報を与えられました。

「あなた方にあることを教えよう。それによってあなた方は、あなた方を超えた人々も、あなた方に続く人々をも超越するでしょう。また誰も、あなた方ほど徳を高めることができないでしょう。礼拝の後ごとに、33回スブハーナッラー、33回アルハムドゥリッラー、33回アッラーフアクバルといいなさい。合計で99回になります。100回目にLâ ilâha illallâhu vahdahu lâ sharika lah, lahü'l-mülkü wa lahü'l-hâmdü yuhyi wa yumit, wa hüva hayyun lâ yamût, biyadihi'l-hayr ve hüva alâ külli shay’in kadir といいなさい。海の泡の数だけあなた方の罪があったとしても許されるでしょう」

 スブハーナッラー、アルハムドゥリッラー、アッラーフアクバルという言葉は、礼拝の中でも礼拝の後で行なわれるテスビハットでも重要な位置を占めます。これらの言葉の持つ意味については次のような説明があります。「礼拝の意義は、アッラーへの賛美、称賛、感謝です。つまりその威厳に対し言葉と動作でスブハーナッラーといって賛美すること、その完全さに対しアッラーフアクバルといって称賛すること、その恵みと気前のよさに対してアルハムドゥリッラーといって感謝することです。つまりこれらは礼拝の核のようなものです。だからこそ礼拝の動きや言葉の中でこれらは常に存在するのです。そして礼拝の後にも、礼拝の意義を強めるためにこれらの神聖な言葉を33回ずつ唱えるのです。」

 尊い仕事において常にそうであるように、テスビハットのような徳のある輝かしい祈念を行なわせないためにも、シャイターンは機会をうかがい、人をこの恵みから遠ざけようとします。預言者ムハンマドはこのように述べられています。「あなたが礼拝をしている時、シャイターンはやってきて、礼拝を終えるまで『これこれの用事があるのを思い出しなさい』とつぶやきます。そのためにテスビハットを行なうことができないかもしれないのです。」礼拝の後ごとにテスビハットを行なうことを習慣にすれば、このようなシャイターンの示唆からも遠ざかり、またアッラーへと至る道に入ることになるのです。


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