「怒り」の扱い方


「怒り」とは、物事に対して、又は傷つける人、反対する人、感情を害する人、嫌がらせをする人に対する感情です。

イスラームでは、怒りは有害な火であるといわれています。アッラーの使徒ムハンマド様(彼の上に祝福と平安あれ)によると、怒りとは焼けた石炭です。

怒りは人間の英知を奪い取り、常識のない野獣に変えてしまいます。怒りは破壊的な感情です。その火が私達の幸せを壊し、私達の良い行いを消費し、友達や大切な人をはねかえし、子ども達を怖がらせ、天使達に悪い行いを記録させるように強制します。

しかしながら一方で、怒りとは、人間のとても自然な感情です。もし全く怒らない人がいればその人には何か問題があるのかもしれません。アッラーは、私たちに「怒り」という感情をお与えになりました。それは神意であり、しかしながら、試練となる怒りの感情を、私たちがいかに正しい方法で、有効に扱うかということがポイントになるでしょう。

イスラームでは、怒りを忍耐をもって抑えることを勧めています。これはサボテンを飲み込むことと同じくらい難しいことですが、忍耐をみせることは計り知れないくらい大切で貴重なことです。

聖クルアーンには怒りの抑制の勧めについての記述が多く書かれています。そして、預言者ムハンマド様(彼の上に祝福と平安あれ)もそれをいつも強調していました。なぜなら怒りは強さの印ではなく、弱さの印だからです。

預言者様(彼の上に祝福と平安あれ)は次のように助言しました:

「強い人というのはうまく格闘する人ではない。本当に強い人は怒りを覚えたときに自分を抑制できる人である。」

イスラームでは、自分自身と自我と戦い、“怒り”という名の病気を治さなくてはいけないと信じています。

クルアーンの節とハディースによると、

怒ったときは、こう言いましょう:アウーズビッラーヒ ミナシャイターニッラジーム(邪悪な悪魔からアッラーからに守護を求めます)

もしも怒りが収まらなければ、あなたが立っているなら座り、座っているなら横になりましょう。

預言者様(彼の上に祝福と平安あれ)は次のように言いました。

「怒りは燃えた石炭です。あなたの眉毛が広くなり、目が赤くなるのが見えませんか?だから、もしもあなたの中の一人が怒っていたら、彼が立っていたら座らせ、座っていたら横にさせなさい。」

座ることは、極度に興奮することを抑え、横になることもまた、人が何か狂気じみた、有害なことをすることを、より抑えるでしょう。

これでも怒りがおさまらない時は、ウドゥーを行うか、グスルを行うこともお勧めされています。火は水なしでは消えません。

もうひとつの方法は、静かな状態を保つことです。なぜなら大概は、人は怒っている時には自分を抑制できなくなり、罵り言葉や中傷を口にします。これは他人を不快にさせ、憎悪や嫌気を生みます。ですから、簡単にいえば黙っていれば、このようなことを招く事態を防ぐことができるのです。

「順境においてもまた逆境にあっても,(主の贈物を施しに)使う者,怒りを押えて人びとを寛容する者,本当にアッラーは,善い行いをなす者を愛でられる。」

(聖クルアーン3:134)

アッラーが約束したことを思い出すのも、怒りの火を消滅させるのにとても効果的な方法の一つです。怒りの原因となるものから離れ、怒りを抑制するために努力する高潔な人にアッラーは来世の約束をしました。

預言者様(彼の上に祝福と平安あれ)は言いました:

「怒りにまかせて行動できるときに、それを抑制できる人は、だれであれ、最後の審判の日にアッラーが彼の心を安らぎで満たすであろう」

怒りの原因から注意をそらし、いらいらを発散させるために体操や運動に参加し、筋肉をリラックスさせることも効果的だと言われます。

預言者様はバニ・アル・ムスタルクの戦いの帰りにサハーバ(預言者ムハンマドの教友たち)の緊迫感をほぐすためにこの方法を使いました。偽善者のリーダー、アブドッラー・ビン・オバイはいいました。「わたしたちがアル・マディーナに帰れば,そこの高貴な者が卑しい者たちを必ずそこから追うでしょう。」聖クルアーン63:8

サハーバは怒りました。そして預言者様はあと2日間行進を続けるよう命令しました。サハーバが休みを取り、寝たら怒りを忘れてしまいました。

怒りは悪魔の悪い囁きの一つです。そして怒りはさらなる惨事と不運につながります。どのくらい続くのかはアッラーのみぞご存知です。このため、イスラームでは怒りに関して様々は記述や注意があり、預言者様(彼の上に祝福と平安あれ)もこの「怒りという“病い”」の治療方法と最小限にとどめる方法を教えてくれました。


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