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                                                                          タファックル(熟考)

                                                                           

                                                                           

                                                                          タファックルという言葉は何かについて体系的に細かく考えるという意味ですが、ここでは、イスラーム的生活の本質や光であり、心のランプや、精神の糧、知の精神となる熟考を意味します。タファックルは信仰する者が善と悪、有益と有害、美と醜を見分けるための心の中の光です。タファックルを通すことで、全宇宙は私たちが勉強するべき一冊の本となり、クルアーンの節はその深い意味と秘密を明らかにしていくのです。タファックルが存在しなければ、心は暗く、精神は落ち着かず、イスラームはその意味と深さを欠いて表面的レベルにとどまってしまうでしょう。


                                                                          自分の周りで何が起きているのかに気づき、そこから結論を引き出すということにおいて、タファックルは必要不可欠な一歩です。それは経験というドアを開けるための金の鍵であり、真実という木が植えられる苗床であり、また心の瞳を開くということでもあるのです。預言者ムハンマド(彼の上に平安と祝福あれ)はタファックルにおいても他の善行と同様に他の誰よりも優れておられましたが、タファックルについて次のように述べられています。「タファックルほど報奨に値する崇拝行為はない。だから、アッラーの恩恵の深さとアッラーの力の偉大さについて熟考しなさい。だが、アッラーの本質について考えようとしてはならない。あなた方はそれについて考えることができるようにはならないのだから。」預言者ムハンマド(彼の上に平安と祝福あれ)はこの言葉でタファックルの価値について示すだけでなく、タファックルの限界を定義し、また私たちの限界というものを思い出させてくださっています。


                                                                          この点について、アル=ミンハジ(辿られた道)の著者は次のように書いています。


                                                                          アッラーの恩恵について熟考することはこの道を進むための条件であるが、アラーの本質について考えることは明らかに罪である。アッラーについて疑い、アッラーについて考えるということは、間違いであると同時に意味のないことであり、またすでに手に入れているものを手に入れようとしているということである。


                                                                          『本当に天と地の創造、また夜と昼の交替の中には、思慮ある者への印がある。(聖クルアーン3章190節)』これは全宇宙という本について、それが創られた方法、その文字や言葉の特性、文章の調和と首尾一貫性、そして全体としての堅固さを示しています。クルアーンでは私たちにタファックルの最も有益な方法について示すために、私たちの注意を世界に向け、それについて熟考するように呼びかけています。クルアーンについて熟考し、学ぶこと、そして思考と行動すべてにおいてクルアーンに従うこと。全宇宙という本の中にアッラーの真理を発見し、新しい発見が本当に信仰する者を深め広げること、すなわち、信仰からアッラーの知識へと、そしてそこからアッラーの愛へとのびる光に沿って、精神的喜びに満ちた人生を送るということ。そして、あの世での報奨とアッラーのお喜び、アッラーに認められることのために前進すること。これが完璧で普遍的な人間になる方法です。


                                                                          タファックルはあらゆる科学的分野において使うことができます。しかし、前提や考えが間違っていない限り、合理的で経験主義的な科学は、タファックルの最終目的のための、すなわちアッラーについて知るための、第一歩もしくはその手段にしか過ぎません。全世界が一冊の本として研究されるのであれば、望むような結果と、絶え間ない情報とインスピレーションを得ることができるでしょう。しかしそれには、もしアッラーがすべての存在とその性質を創造されたということを認めたら、という条件がつきます。これは、すべてのものがアッラーに帰すると考え、アッラーの知識やアッラーの愛、そしてアッラーを常に心に留めておくことを通して精神的な安らぎを得た人々が、捜し求め実行するべきことだからです。


                                                                          タファックルはアッラーを創造主として信じることに基づき、そこから始められなければなりません。そうでなければ、その旅の途中でアッラーに手が届くように思えることがあったとしても、アッラーの存在と唯一性の確信以上のところへは到達することができないでしょう。アッラーが創造主で唯一の被創造物の管理者であると信じることに基づき、そこから始まっていることによって、タファックルは絶え間なく前進し続け深さを増していくことが可能になるのです。

                                                                           

                                                                          それは、アッラーの愛、「アッラーに自己を消滅させアッラーに服従すること」、物や出来事の背後にアッラーの真実を発見するといったようなことの中の新しい発見が、新しい次元へと広がっていくことになるからです。言い換えれば、タファックルがアッラーの美名のうちの「最初」や「外面」といった名前に気づくということろから始まり、「最後」や「内面」という存在としてのアッラーに向かって進んでいくとき、人は途切れることなく終わりもない前進を続けることができるということです。ある決められた目標に焦点を当てて熟考することを人々に勧めるということは、すべての存在がどのように現れているかということを研究する科学の方法を学び使うように勧めるということをも意味するのです。


                                                                          全宇宙と地球上のものはすべてアッラーの所有物であり、すべてがアッラーの王国であるので、それぞれの出来事や物、性質などを研究するということは、至高なる創造主アッラーがどのように被創造物を扱っておられるかということを研究するということを意味します。存在という本を研究し、それを正確に理解し、それに従って人生を送っている信仰する者たちは、祝福されたカウサルの水を飲むことができる場所、楽園という最終目的地へと続く道を、案内と正しさに導かれて行くでしょう。

                                                                           

                                                                          迷い、破滅へと進む人々は、思慮がなく、世界の無限の美と恵みの本当の所有者アッラーに対する忘恩という穴の中を彷徨います。タファックルを実行しながら楽園へと続く道を行く人々は、アッラーを信じることの意味するところを完全に自覚し、すべての恩恵を与えてくださるアッラーを認識し、アッラーに従います。彼らは感謝するために恩恵を与えられ、恩恵を与えられたことに対して感謝し、そして天使たちや預言者たち、正直で誠実な信仰する者たちの足跡を辿って行き、アッラーの恩恵に感謝するために、アッラーのお喜びを求めるのです。タファックルという手段を使い、アッラーを思い出すことで、彼らはすべての障害を克服します。そして、必要な方法を使うことでアッラーに服従することを達成し、また服従することで自分自身をアッラーの力に委ねながら、最終目的地へと羽ばたいて行くのです。