ファジュル
(早朝)
ズフル
(昼)
アスル
(午後)
マグリブ
(日没後)
イシャー
(夜)
ファルド
(義務)
義務でなはない礼拝
スンナ(預言者ムハンマドの慣行)
ウィトル
(義務に近い)
2
4
4
3
4
2
4
4
4
2
2
4
3
ファルド前
ファルド後
一日五回の礼拝の仕方
注)礼拝を初めて始める方のために、ここでご紹介することは、基本的な事項のみです。
詳細については随時更新する予定です。
一日五回の礼拝の時刻
一日五回の義務とされる礼拝は、
早朝の礼拝(ファジュル)
正午過ぎの礼拝(ズフル)
午後の礼拝(アスル)
日没後の礼拝(マグリブ)
夜の礼拝(イシャー) の五つです。
この礼拝時刻は、国や地域、季節によって毎日変わります。
お住まいの地域の礼拝時刻はこちら
ファルドの礼拝 :ムスリムが義務として捧げなければならない礼拝。
ウィトルの礼拝 : 限りなく義務に近い、ファルドの礼拝に次ぐ重要な礼拝。
イシャーのスンナの礼拝の後に3 ラカートとして行います。
スンナの礼拝 :預言者ムハンマドがファルドの礼拝の前後に捧げていた礼拝で、行うことが
お奨めされています。
ナフルの礼拝 : 義務ではなく、随意行うことのできる礼拝。
もしファルド(義務)の礼拝が時間通り出来なかったら・・・
カダーの礼拝: 定められた時間内に礼拝することができなかった場合は、次の礼拝の前になるべく
早くできなかった義務の礼拝を行います。
「○○の礼拝のカダーの礼拝をします」と意志表明(ニーヤ)を行い、通常と同じ
形でその礼拝を行います。※カダーの礼拝は、ファルド・ウィトルの礼拝を対象
ファジュルの礼拝は2、
ズフルの礼拝は4、
アスルの礼拝は4、
マグリブの礼拝は3、
イシャーの礼拝は4ラカートのファルドがあります。
イシャーの後に行われるウィトルの礼拝は3ラカートです。
定時のファルドの前、後、そして前後に行われるスンナがあります。
礼拝の仕方のビデオです。
日本語字幕はないですが、唱えるドゥアーと
行為が確認できます。
ファルド(義務)の礼拝の仕方
1.正しくキブラ(メッカの方角)に向って立ちまる、手は体の両側にたれ、足を軽く開いた状態です。 サジュダの時に額のつく地点を注視します。
2. ニーヤ(意志表明)として「アッラーを称えて、何の礼拝を何ラカート(礼拝単位) します」と唱えます。
3. タクビール(アッラーフ アクバル)を唱えながら、両手を耳のところまで上げて、へその高さまで降ろします。左手を下にして、右手の拇指と小指で左手首を握る形で両手を重ねます。
4.女性は手を肩まで上げてから胸の前に右腕を上にして重ねます。
5.次のように口の中で唱えます。
スブハーナカッ=ラーフンマ ワビ・ハムディカ
ワタバーラカ=スムカ ワタアーラー ジャッドゥカ
ワ ラー イラーハ ガイルカ
(意味:アッラーよ、あなたに賞賛と讃美あれ。あなたの御名は祝福され、あなたの貴さは至高です。
あなたの他に神はおりせん。)
6. 続いて口の中でアウーズ ビッ=ラーヒ ミナッ=シャイターニル=ラジーム ビスミッ=ラーヒッ=ラフマーニッ=ラヒーム と唱えます。(意味:呪うべき悪魔に対し、アッラーのお守りを祈ります。)
7. 開端章(スーラト=ル=ファーティハ)を唱えます。
8. 引き続いてクルアーンの中の三節以上の旬を唱えます。長いものであればは一節だけでも構いません。
9.続いてタクビール(アッラーフ アクバル)を唱えながらルクーウをします。その時、ひざ頭をつかむ形で腕や足を伸ばし、頭から首、背筋をまっすぐにして眼は足もとを注視し、口の中で三回スブハーナ ラッビヤ=ル=アジームと唱えます。(意味:偉大なるわが主の栄光をたたえます。)
10.サミアッ=ラーフ リ・マン ハミダ と唱えながら直立の姿勢に戻り、すぐにラッバナ ラカ=ル=ハムドと唱えます。(意味:アッラーよ、彼を賛美する者の声をお聞き下さい。)(意味:私たちの主、あなたを讃えます。)
11. タクビール(アッラーフ アクバル)を唱えながらサジダし、口の中で三回スブハーナ ラッビヤ=ル=アアラー と唱えます。(意味:荘厳崇高なわが主の栄光を讃えます。)
12.タクビール(アッラーフ アクバル)を唱えながら座位になります。
13.すぐに再びタクビールを唱えながら、二回目のサジダをと同様に行います。ここでも口の中で三回スブハーナ ラッビヤ=ル=アアラー と唱えます。
タクビール(アッラーフ アクバル)を唱えながら再び身体を起こし、座位に戻ります。
ここまでが礼拝の一単位で、これをラカートといいます。
引き続き2ラカート目に入ります。
14.1ラカート目を終えたなら、すぐタクビール(アッラーフ アクバル)を唱えながら立ち上って第2ラカートに移ります。1ラカートと同様に開端章を唱えます。
15.短い章もしくは節を唱えます。ここでの章は1ラカート目で唱えたものよりも後の章から選びます。この後は、 1ラカート目の13まで、同じように礼拝を行います。
16.二番目のラカートの後、サジュダから起き上がり正座します。男性は左足を床に寝かせ、その上に座ります。右足は、指先がキブラに向く形で直角に立てます。この際、指が膝と同一線上になるように、太ももに手を置きます。
17.2ラカートの礼拝の場合:順に「アッタヒヤート」「アッラーフンマ サッリ」「アッラーフンマ バーリク」「ラッバナー アーティナ―」のドゥアーを唱えます。
「アッタヒヤート」
アッ=タヒーヤートリッ=ラーヒ ワッ=サラワート ワッ=タイイバード
アッ=サラーム アライカ アイユハン=ナビーユ ワラフマトッ=ラーヒ ワバラカートフ
アッ=サラーム アライナー ワアラー イバーディッ=ラーヒッ=サーリヒーン
アジュハド アッ ラー イラーハ イッラッ=ラーフ
ワアシュハド アンナ ムハンマダン アブドゥフ ワラスールフ
(意味:全ての賞賛と祈りとよき行いはアッラーに(帰せられます)。預言者よ、あなたの上に平安とアッラーのご慈悲と祝福がありますように。私たちに、そしてアッラーの敬虔なしもべたちに平安あれ。私はアッラー以外に神は無いことを証言します。私はムハンマドがアッラーのしもべであり使徒であることを証言します。)
「アッラーフンマ サッリ」
アッラーフンマ サッリ アラー ムハンマデイン ワアラー アーリ ムハ ンマディン
カマー サッライタ アラー イブラーヒーマ ワアラー アーリ イブラー ヒーム
インナカ ハミードゥン マジード
(意味:アッラーよ、あなたがイブラーヒームと彼の一族に至福をお与えになったように、ムハンマドとムハンマドの一族にも
至福をお与え下さい。あなたこそ全ての讃美と栄光の主です。)
「アッラーフンマ バーリク」
アッラーフンマ バーリク アラー ムハンマディン ワアラー アーリ ム ハンマディン
カマー バーラクタ アラー イブラーヒーマ ワアラー アーリ イブラー ヒーム インナカ ハミードゥン
マジード
(意味:アッラーよ、あなたがイブラーヒームと彼の一族を祝福されたように、ムハンマドとムハンマドの一族を祝福して下さい。あなたこそ全ての讃美と栄光の主です。)
「ラッバナー アーティナ」
ラッバナー アーティナ. ー フィッドゥ二ヤーハサナタンワフィル=アーヒラティ ハサナタン ワ キナー. アザーバン=ナール
(意味:
18. 右に顔を向けて、アッサラーム アライクム ワラフマトゥッラーと唱え、左の方に顔を向けて同じように唱えます。(意味:あなた方に、平安とアッラーのお恵みがありますように。)
※ファジュルの礼拝のファルドと、スンナである全ての2ラカートの礼拝はこの形で行われます。
※3もしくは4ラカートの礼拝では、2ラカートごとに座位で、「アッタヒヤートゥ」を唱えます。
3もしくは4ラカートのファルドの3番目と4番目のラカートでは、開端章の後にクルアーンの短い章句を唱えることはありません。
既定の数のラカートを完了すると、17を行い、礼拝を終えます。
スンナの礼拝の仕方
スンナの礼拝は、預言者ムハンマドが礼拝の前後にしていた礼拝で、行うことがお奨めされています。
2ラカートで終わる礼拝の場合は、ファルドの2ラカートの礼拝と同様です。
4ラカートのスンナの礼拝の場合
ファルド(義務)の礼拝の仕方を参照
1~17 で2ラカート終了、
また1~17を繰り返し、18でセラームをして終了します。
ウィトルの礼拝の仕方
この礼拝はファルドの礼拝に次ぐ重要なもので、イシャーのスンナの礼拝の後に3 ラカートとして行います。
最初の2ラカートはちょうどファジュルの礼拝のスンナと同じように行われます。
この礼拝は3ラカート目が他の礼拝と異なります。
開端章を唱えた後、クルアーンの短い章節を唱え、「アッラーフ・アクバル」と唱えながら手を耳のところ
まで上げて降ろし、立った姿勢のままドゥアーウ=ル=クヌートを口の中で唱えます。
アッラーフンマ インナー ナスタイーヌカ
ワナスタグフィルカ
ワヌウミヌ ビカ
ワナタワッカル アライカ ワヌスニー アライカ=ル=ハイラ クッラフ
ワナシュクルカ ワラー ナクフルカ (ヘ)ワナフラウ ワナトルク マン ヤフジュルカ
アッラーフンマ イーヤーカ ナアブド ワラカ ヌサッリー ワナスジュド
ワイライカ ナスアー ワナフフィド
ワナルジュー ラフマタカ
ワナフシャー アザーバカ
インナ アザーバカ ビ=ル=クッファ一リ ムルヒク
(意味:アッラーよ、私たちはあなたのご加護を請い、あなたのお赦しを願います。また、あなたを信じ、あなたに帰依します。私たちは最上の儀式であなたを讃え、あなたに感謝し、あなたのご恩は忘れません。また、あなたに従わぬものと
絶交して見捨てます。アッラーよ、あなたにのみ私たちは仕え、あなたに祈り、また従います。私たちは急いであなたの
お恵みを嘆願し、あなたの懲罰を恐れます。まことにあなたの懲罰っは不信者に対して下ります。)
礼拝に関する記事: