アザーンと礼拝の間

 

 

 

 孫が祖父に、興味深くたずねた。

「おじいちゃん、人の生きる時間ってどれくらいなのかな。」

 祖父は微笑んで言った。

「それは、アザーンと礼拝の間ほどだよ。」

 

 孫はたずねた。

「どういうこと、人の一生ってそんなに短いの?」

 祖父は答えた。

「そうだよ。人の一生は、礼拝のないアザーンと、アザーンのない礼拝との間ほどのものなのだよ。」

 

 孫はさらにたずねた。

「礼拝のないアザーンと、アザーンのない礼拝ってどういうこと?」

「いいかねよくお聞き。この間、お隣に赤ちゃんが生まれただろう。あの赤ちゃんの耳にアザーンを唱えていただろう?その時礼拝はしていたかね?」

「してなかった。」

 

「そう、あれが礼拝のないアザーンだ。そして人が亡くなった時にされる礼拝には、アザーンがない。それが、アザーンのない礼拝なのだよ。本当は、その礼拝のアザーンは、その人が生まれた時によみあげられたのだ、その耳に。

 

『あなたは生まれてきた。しかしあなたはアッラーの元に帰るのだ。生きる時間はあっという間に終わってしまうだろう。あなたは、あなたの生きる時間を有効に使わなければならない。決して無駄に使ってしまってはいけないのだ。』と、そのアザーンは教えていたのだよ。」

 

そう、人の生きる時間とは、アザーンと礼拝の間ほどのものなのです。生きている時間を大切に、アッラーが喜ばれるような良い事をしましょう。