子供たちへの愛情は特別なもの
預言者ムハンマドさま(彼の上に祝福と平安あれ)の子供たちに対する慈悲と愛情は、類を見ない特別なものでした。子供をご覧になった時には、その神聖な顔が嬉しさと喜びにあふれました。その子供を抱き上げられ、抱きしめられ、撫でられ、キスをされました。行き違った子供には挨拶をされ、状況を尋ねられました。子供たちと友達のように会話され、彼らのそばでは子供のようになられ、彼らの理解度に応じて話され、教訓を与えられました。動物に乗っている時には子供たちを馬の後ろにのせられ、彼らの目的地まで連れて行かれました。子供たちと非常に親しく、ある時かけっこをしている子供たちを見て、彼らの楽しさに加わる為に共に走られたほどでした。
慈悲の預言者さまは、子供たちが泣くことに堪えられず、彼らを泣き止ませ、疲弊させないことを求められました。時には、泣いている子供の声を聞くと礼拝を短くされ、母親が子供の世話をすることができるようにしました。「誰であれ、泣く子供が泣き止むまで機嫌を取れば、アッラーはその人に天国で満足するだけの恵みを与えられる」と言われました。
孤児に対して特別な慈悲
預言者さまは、孤児に対する慈悲ゆえに彼らを常に保護し、不正を受けた時には必ず彼らの権利を守られました。戦争の結果殉教した教友たちの遺児と常に関わられ、彼らを頬放っておかれず、必要なものを与えられました。ある時、心がかたくなであることを納屋でいたある人に、預言者さまは次のようなことを勧められました。「心が和らぎ、あなたが求めるものを得ることを望んでいますか?それならば、孤児に慈しみを示しなさい。頭をなで、自分が食べているものを与えなさい。そうすればあなたの心は和らぎ、必要としているものを得ることができる。」