

「手と口の災い」 ~ハディース分析~
預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は次のように言われている。
「真のムスリムとは、その口から、その手からムスリムたちの安全がもたらされる(彼らが害を受けることのない)人のことである。真の移住者とは、アッラーが禁じられたものから遠ざかり、それを放棄する者のことである」 理想的なムスリム
ここではこのハディースを簡単に分析してみよう。
〔アル・ムスリム〕(イスラーム教徒)の語の初めにアラビア語の定冠詞である〔アリフ・ラーム〕がある。さらに後の「アル・ムスリムーン」(イスラーム教徒たち)の語の初めにも定冠詞がある。これらの文字は私たちにあることを示しているのである。すなわち、理想的なムスリムとは、真に平和と信頼の雰囲気の中に入り、その雰囲気に自らを溶け込ませ、そして彼自身のような他の真のムスリムたちに対して、口からも手からも害を与えることのない信者のことを言う。イスラーム教徒のように見えるとか、自分でそう言っているとか、身分証明書でそう書かれているとか、そういう人のことではない。誰もがそうであると見なすことのできる真の理想的なムスリ


今日は「アシューラの日」
「アシューラの日について」 ヒジュラ暦ムハッラム月第10日目は、アラビア語で10番目を意味する「アーシューラー」から「アシューラ(アーシューラ)の日」とも呼ばれています。 歴史的には、様々な預言者たちにまつわる重要な、かつ象徴的な出来事がこの日に起こっています。 「ノアの方舟」として広くしられる故事がありますが、預言者ヌーフ様(ノア)たちの乗った方舟が、大洪水の末に、陸地にたどり着いたというのも、この出来事の中の一つです。 誤った信仰がはびこっていた時代に、預言者ヌーフ様は遣わされました。ヌーフ様は、950年という長い年月を生きたといわれています。ヌーフ様は、唯一の創造主であるアッラーへの信仰を説き続け、人々に警告を与えます。しかし、彼に耳を傾けたのは、社会的弱者を中心に僅かな人数の者たちだけでした。 やがて、ヌーフ様は、アッラーから方舟を作るよう命じられます。そして、それが出来上がると、信仰者たちとあらゆる動物を一つがいずつ乗船させるよう命じられます。 アッラーは大雨とそれに続く大洪水を引き起こし、ヌーフ様の布教に耳を貸さなかった不義の者たちは

エッセイ 「祈りに支えられて」
今回、3人目の出産の前は、今までになく不安があった。妊娠末期にむくみがでたり、体調不良だったこともあるかもしれない。胸騒ぎを感じ、万一のことを考えて、身辺整理などしていた。 とても祈りを必要とし、求めていた。そんな時、ある姉妹から、私の安産と子供の健康と祝福を願って“4444回のドゥアー”をしています、というメールをいただいた。それは長時間かかる祈りだ。 うれしかった。そして少しおどろきでもあった。私のような者のために、自分の貴重な時間を割いて、そこまで祈ってくれているなんて・・・。涙が出てきた。ありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいになった。私も分娩までの間、ずっと心を一つにしてその祈りを唱えていた。唱えているうちに、私の中にあった不安は消え、アッラーがついているのだから、姉妹たちが私のために祈ってくれているのだから、きっと大丈夫だと、心強く感じ、安心して出産に望むことができた。 アルハムドリッラー、お陰様で4時間半弱の超安産だった。無事に出産でき、まずはアッラーに感謝の祈りをささげた。そして、私のために祈ってくれた方々にも感謝の気持ちと共に、ア